4分前の気分に乗せる
ふう、ふう、と
ミルクティーを冷ましてみる
ミルクティーが波打つ
両手でマグカップを持っている
この両手に足りるだけの
小さな世界が波打つ
鼓動を打つ
小さな君は
持てる力を遺憾無く発揮させ
すぐに私を追い抜き走っていく
走りきった後、
もう力は残っていなくて
すぐに抱っこをせがむ
仕方なく、私は君を抱っこする
君に触れる私は
確かに君の鼓動に触れる
君を抱きしめている
この両手に抱える君を含めた世界
君と私の世界が共鳴する
ふう、ふう、と
ミルクティーを冷ましてみる
ミルクティーが波打つ
両手でマグカップを持っている
この両手に足りるだけの
小さな世界